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向いているかどうかも大事
自ら考え行動できる人
多くの施設や事業所が人手不足に陥っています。スタッフ1人ひとりにかかる負担も大きく、多忙な日々の中では機械的な業務に追われることもあるかもしれません。しかし、それではトラブルが発生した時に迅速に対応できなくなってしまいます。トラブルが発生した時や対処すべき課題がある時に、自らアイデアを提案し、主体的に問題解決に取り組める人が管理職に向いています。
適性を見極め仕事を割り振れる人
仕事ができる人が管理職に向いていると考える人もいますが、必ずしもそうではありません。仕事ができる人の中には、何でも1人で抱え込んでしまい、仕事に追われてしまう人もいます。業務をスムーズに進めるためには他人の力を借りて上手く回すことも大切です。仕事が順調に進むのはもちろん、任されたスタッフの成長にもつながるでしょう。
スタッフ1人ひとりの適性を見極め、その人に適した仕事を割り振れる人、スタッフの能力の限界を把握し、限界に達する前にフォローできる人が管理職に向いています。部下をサポートすることも管理職の重要な仕事なので、自信のなさそうなスタッフを励ましたり、褒めたりしながらやる気を引き出しましょう。
理念を理解し体現できる人
施設や事業所にはそれぞれ理念があります。しかし、どんなに素晴らしい理念があってもスタッフがその理念を理解せず、考え方がバラバラでは十分な成果は生まれません。スタッフの意識を統一させるためにも管理職が理念をしっかりと理解しておく必要があります。施設や事業所の理念に共感してそれを実現したいと考え、スタッフに伝えることができる人は管理職に向いているでしょう。ただし、スタッフ1人ひとりに伝わるまでそれなりの時間がかかるため、根気強さも求められています。
冷静に分析できる力がある人
介護業界に限ったことではありませんが、管理職には分析力が必要です。なぜなら、生産性を上げて利益を生み出したり、利用者や家族が満足するケアプランを作成したりするためには、必要な情報を収集し、冷静に分析する能力が重要だからです。
また、情報を集めるだけでなく、膨大な情報の中から必要なものを拾い上げるセンスも必要です。選び出した情報とこれまでの実績や現状を照らし合わせ、よりよい結果を生み出すために分析し道筋を立てなければなりません。
介護の現場で長く働いていると、強い思い入れや先入観もあるでしょう。しかし、そういったものに左右されず、データや情報を客観的に判断できる人が管理職に向いています。